文学・評論2

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τになるまで待って (講談社文庫 も 28-36)
…と、ツッコミをつい入れてしまうようなラストでした。 こういう運び方もあるんだな、と、森さんの自由さに感服。 学生たちの会話が好きなので、このシリーズはいつ楽しみにしてます。 まるでその会話を近く......
「スカイ・クロラ」フィギュア付BOXセット スカイ・クロラバージョン
単行本が全巻入っている分けではないので注意。 これに入ってるのは「スカイクロラ」1冊のみ。 「スカイクロラ」が2000円として そうするとダイキャスト製モデルが6400円という事になる。 決して悪く......
スカイ・イクリプス
21世紀に蘇った『かもめのジョナサン』とも云えるのではないか。 SF的なキャラクター設定・世界観を採りながらも、 シリーズの中身は、実は純文学だ。本作はその番外短編集である。 他人を痛いまでに......
銀河不動産の超越
銀河不動産を舞台に繰り広げられる短編集は、主人公である高橋がお客さんの間宮さんの購入した家に住むことから人生の転機になってゆく。 主人公の性格、銀河不動産という舞台が繋がらず物語が展開してゆくので面......
どきどきフェノメノン A phenomenon among students (角川文庫 (も20-1))
森博嗣お得意の工学部の大学院生がおりなすどたばたコメディ.主人公の女性がいかにも工学部のドクターコースにいそうな、希少性の高いタイプなので、彼女が動くだけでいろんなところでトラブルが起こります.妄想......
クレィドゥ・ザ・スカイ (中公文庫 も 25-7)
思うに私の感想って、本当に自分の気持ちの感想文です。初めて本を手にする人に参考にはならないでしょうね(笑)読んだ人には理解してもらえ得るのかと・・・。あなたはそう感じたんだ・・と。おっと、ムダ話!!......
工学部・水柿助教授の解脱
大学の工学部の日常のゆるい会話を描写している。 女子高生のゆるい会話を描写した、「らきすた」の工学部版ともいえるかもしれない。 何をしたいのか、何がいいたいのかがわからないが、そういうこともあるだろ......
θは遊んでくれたよ (講談社文庫 も 28-35)
新シリーズ(Gシリーズ)の2巻目。 マンションの真下に動かなくった青年が横たわる。警察も住民も誰もが自殺であると疑わなかった。しかし一点の謎・・・それは青年の額に描かれた赤い「θ」の印。これが全ての......
森博嗣の道具箱―The Spirits of Tools (中公文庫 (も25-6))
森博嗣の道具への熱い思いがひたすら語られているエッセイです。 理系でウン十年前に電子工作少年だった私にはとてもおもしろかったのですが、 工作に興味のない人、理系への思いがない人には、 もしかしたらオ......
工作少年の日々 (集英社文庫 も 24-2) (集英社文庫 も 24-2)
スカイ・クロラのド派手な空中戦シーンで話題沸騰の森博嗣ですが、エッセイではまずこの一冊をお勧めします。不思議な静謐感のある語りで自在に言霊を操るような独特の文体で、楽しそうな工作三昧の日々が軽妙かつ......
タカイ×タカイ (講談社ノベルス モF- 41)
Xシリーズになってから前2作が個人的には大きくハズレたので、 それに比べればだいぶましかな・・・という印象。 ただ、過去の「あの森博嗣」を求めてしまう自分としては、 やはり薄く、浅く、色あせたものに......
STAR EGG―星の玉子さま (文春文庫 も 22-1)
森博嗣さんの文庫最新刊「星の玉子様」です。 もちろん、サンテグ=ジュペリさんの「星の王子様」のパロディなんですが、森博嗣ならではのアイデアがあり、小さな小さな星達に住む不思議な人たちや建造物の話......
もえない―Incombustibles
特に親しくもないクラスメイト、杉山が死んだ。杉山の私物から主人公の名前を彫り込んだ金属片が見つかる。そして以前杉山から受け取ったものの当時開封しなかった手紙。手紙に出てくる少女もまた死んでいるとの......
満月村
自分の体験ではないはずなのに、自分の中の思い出とクロスする。絵本の中の小さな世界に私がいるのか、私の中に絵本の世界が重なるのか、なんだかわからなくなりました。日本人なら誰でも、体験していなくても懐か......
鯨捕りよ、語れ!
捕鯨を是とする者達は一つの視点からのみ見た見解から、クジラは余剰資源であると主張する。 一方、視点を変えれば絶滅危惧種に数えられるべき海洋生物であるとも言える。 私は、これだけ食物が地上に溢れかえっ......
Love Letter
1つ1つの小説がとても短いので、読み終わりが早いです。 少し時間に余裕のある時にパパっと読めちゃう感じですかね。 内容云々の前に、そこが気に入りました。 内容についてですが、短編ですので、あまり期......
怪談集 花月夜綺譚
装丁がピカイチに良くできている、おしゃれで雰囲気を醸し出している。しかしながら、内容についてはかなり難しい。 1つ目ではかなり期待したが、読み進むにつれ頁をめくる手が滞り始めた。10編あるが、数合......
魂のレッスン―ぼくとモーガン先生の日々
私が出会った本の中でもとても良かった本の中の一つです。弱かった主人公の佑助がウェールズ人の日本を心から愛するモーガン先生と自然についての学習や人間のあり方についてを学んでいるところは私たちのためにも......
笑う形 (形の文化誌)
「笑い」と「形」をテーマにした知的で刺激のある小論文集。掲載されている図版も面白く、専門書的なお堅いイメージよりも、硬軟取り揃っているので読みやすさがあります。個人的に興味深く読めたのは、西洋絵画......
アトピーに負けない!森さんちのレシピ (集英社be文庫)
すごく前向きになれる本です。 毎日工夫しつつも、ふと落込みたくなる時に読むと 明るい気分になれます。 食材の紹介ページはすごく参考になりました。私は地方にすんでいて、子供がアレルギー疾患と解った時は......
阿部一族 (SPコミックス)
佐藤の作画は、とても軽い。だが逆に線の抑えられた彼の絵が、本作を読みやすくしている。オリジナルエピソードの扱いもうまく、テーマを深めるのではなく、本作をリアルにする効果をあげている。 最近の「乱」の......
阿部一族―他二編 岩波文庫
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山椒大夫 (一友社名作劇場 (4))
「安寿と厨子王」のおはなしは、小さい頃にどこかで聞いた気がするのですが、 この本は森鴎外の「山椒大夫」を原作にしているので、登場人物も多く、筋立ても しっかりしています。 あれ? こんなシーンあった......
舞姫,うたかたの記,文づかい (一友社名作劇場 3)
森鴎外の三作品の漫画版が収録されている本書であるが、 やはり筆頭の「舞姫」が素晴らしい。 エリート街道を歩んでいた男がドイツへ行き、 ベルリンでとあるバレリーナと出会って云々……というお話。 描いた......
現代語訳 舞姫 (ちくま文庫)
舞姫の原文は一応小説らしく文語体で書かれているが、実に不自然な文語体で古文好きでも難解である。内容をすらすら読みたいのならこういう訳文がよろしかろう。 同じ作者の作品なら高瀬舟の方万人向けの文体であ......
森鴎外 生き方の『知恵袋』 人生論ノート―いつも自分の身近に
森鴎外。かっこいいわ。男です。私は夏目漱石より好きです。明治の文豪、森鴎外の実際の書や実像を知ると名作から受ける印象と随分違う印象を受ける。家庭の事、軍医としての栄達、自身の事随分文豪お凡人の悩みを......
阿部一族 (デカ文字文庫)
短編である。けれど、時おり難解な文字にぶつかる。そこは 仕方ない、読み飛ばしても支障ない。 サムライと殉死の問題を扱った本書。乃木希典が明治天皇に 殉じたときの「潔さ」とは打って変わって、「殉死」......
齋藤孝のイッキによめる! 名作選 小学6年生
本当に本好きの子は、この本は必要ないかなと思いますでも、読書感想文の課題図書を読みこなすことができないような活字アレルギーの子も あまり構えずに読み始められました。山田詠美さんの小説は、少女漫画をそ......
遺品 逸品 偉人たちのとっておきの話 知恵の森文庫
森鴎外のビールジョッキと葉巻切り、徳川光圀の印籠、藤山寛美の岡持。今は故人となった、日本の歴史に名を残した各界の偉人たちの愛用した品を縁者の方が写真と文章で紹介しています。 1980年代にヤナセライ......
Visual C# .netではじめるネットワークプログラミング〈3〉SMTP/POP3編
本書のうちで参考になったのは、第三章ですね。 SmtpMail.Send で送信する場合、メール本文が勝手にQuoted-Printable でエンコードされてしまい、メールを受信した側では読むこと......
森茉莉―贅沢貧乏暮らし
私物などの写真は貴重で美しく、著者の文章も茉莉ファンにありがちな自分語りが抑えられてて好感がもてます。再現料理も、少々プロ臭すぎ、美しすぎるところをのぞけばほぼ満足。ただ一つ、茉莉の料理文章の原点、......
マリアのうぬぼれ鏡 (ちくま文庫)
プロフィール/森鴎外の子として生まれ、10代で結婚し短い期間夫の仕事の都合で、パリで暮らす。離婚後、小説、エッセイストとして活躍しました。「幸福は毎日帰って行く家の中にだけあった」と文章にしている森......
ぼやきと怒りのマリア―ある編集者への手紙
少々高価なので購入をためらいましたが、森茉莉ファンには必読の書だと思います。「のんびりと楽天的」を標榜していた茉莉さんですが、晩年のエッセイの中にはたまに粘着質の暗さを感じさせる部分があり、この書簡......
貧乏サヴァラン (ちくま文庫)
このエッセイ集は、機嫌のわるい・よいときにかかわらず、いつでも開いて差しさわりのない、稀な、私にとって貴重な存在。いつでもバッグのなかにある。この文庫本は森茉莉の作品から、食に関する短編をいくらか取......
魔利のひとりごと
森茉莉さんの作品は、とにかく言葉が美しいの一言に尽きます。どの表現にも徹底的な西欧趣味と言葉の美しさへのこだわりを感じます。昨今ではなかなかお目にかかれない、「美しい日本語」に触れたい方、菫や薔薇と......
甘い蜜の部屋 (ちくま文庫)
主人公藻羅(モイラ)の成長に合わせて三部から成り立っています。 幼児期、少女期、青春期の各時代に一貫して書かれているのは、父と娘の「愛」です。でも、この「愛」は、一般的な概念からするとかけ離れた......
薔薇くい姫・枯葉の寝床 (講談社文芸文庫)
男にとって、間違いなくホモ小説。ってありますけど、それはどうかと?基本的に男性が森茉莉を理解するのは不可能に近いんじゃないかって思いました。森茉莉が生きていた時も、ちゃんと作品を理解していたのは、三......
マリアの気紛れ書き (ちくま文庫)
森茉莉の文章を読んでいると、元気が出る。父譲りの男性的な骨格に、うねうねと女性的な文章。森茉莉の性格がよく出ており、微細な観察眼でも屈託がない。屈託だらけと言えばそうかも知れないが、そんなこともない......
私の美男子論
この本は昭和40年代に"ミセス"という雑誌で森茉莉が連載してた人物エッセイを収録したもので、だから今読むと、知らない人も結構出てるのね。三島由起夫、仲代達矢、岡本太郎あたりは知ってるんだけど、もう引......
ベスト・オブ・ドッキリチャンネル (ちくま文庫)
製造物責任とやらの時代であるから予め一言お断りしておかねばならない。森茉莉の「テレビ評」である本書は決して上品ではない。悪口は言いたくないが、聞くだけならまァいいか、という人にはお薦めできる。これ......
ドッキリチャンネル (I) 森茉莉全集第6巻
本書は森茉莉が(テレビ、舞台を通して、というのも含めて)出会った人たちの記録ともいえるが、好き、嫌いにかかわらず、それらの人々が生き生きと描かれている。特に談志、北杜夫の描き方は秀逸。若き日の談志師......
明治人ものがたり (岩波新書 新赤版 (577))
10年程も前だったか、森田氏の直木賞受賞作『魚河岸ものがたり』を読んで、連綿と続いて行く人間模様が彩をなす様に積み重なって、一つの結末に帰着して行く様(さま)にひどく魅せられた事がありました。今回久......
中島敦 (文春文庫)
夭折の作家、中島敦についての伝記。 中島敦が好きな人は持っていてもいいのでしょうけど、まあ、誰からも賞賛されるようなタイプの人生を歩んでいるわけではないので、「中島敦って誰?」っていうような人が、ヘ......
滝沢馬琴 (新潮古典文学アルバム)
『南総里見八犬伝』の作者として知られる滝沢馬琴。彼の作家としての生涯と八犬伝完結に至るまでの苦悩を描いた、とても情報量の多い一冊です。又、八犬伝の粗筋も場面ごとに分かれて分かり易く書いてあります。「......
魚河岸ものがたり (新潮文庫)
個人的にはとても好きだが、実に地味な作品だ。確かに主人公は隠れ住まなければならない当時特有の事情があるのだが、それはあまり前面には出さずに、淡々とまちの人々の生活が描かれている。文章は見事だが、あ......
殺人倶楽部 (講談社文庫 も 1-87)
数日前に発売された森村誠一作品(2000年に刊行されたものの復刻文庫化)。巻末の解説を除けば、本文は150頁強という分量の少ない作品。あっという間に読み終えた。購入したのは本書のタイトルが実に意味......
新幹線殺人事件 (角川文庫 も 3-4)
全体的に読んで感じることは、「新幹線殺人事件」という事件そのものが薄らいでいて、芸能プロの内幕ばかりが印象に残る作品だ。 森村誠一氏の初期の作品であるがためか、登場人物の人間模様などが客観的すぎて......
棟居刑事の使命の条件
私は、著者のハーカバー新刊本が発刊されれば、必ず購入して読んでいる。 本作品は、近年の著者の、ダイナミックな作品や、大河的作品などと比較すると、少々地味な印象を受ける。 しかし、被害者同盟が結成され......
正義の証明 下 (3) (幻冬舎文庫 も 2-11)
私刑の是非とか、社会正義とかもうちょっと深く突っ込んでも良かったのでは。 とりあえず、 「私刑はダメ」「司法で裁かれるのを待て」 と言うのが、物語の序盤で作者によって提示された後は、 「私刑によって......
正義の証明 上 (1) (幻冬舎文庫 も 2-10)
とある悪徳マニュアルに影響を受け模倣犯が多発。その売れ行きに嫉妬か悪意かを抱き出版元に集まる批難の嵐。ここまではよくありそうな話だが、そこにそれを具体的に非合法的に戒める人間が出現。まずは出版元の社......
殺人の花客 (角川文庫 も 3-75)
森村誠一氏の作品はどれをとっても構想力の旨さと細やかな筋書きに感嘆します。 本作品は森村氏が嘗てホテルマンだった経験が活かされたような内容になっており、ホテルを舞台としたドラマチックな筋書きが楽しめ......
カーライルの家
結構、人それぞれにある程度本を読んでいると好きな系統があると思う。ここに表示されている本の装丁とは違うバージョンですが、ハードカバーのレトロな感じに惹かれて読んだまでです。小林秀雄さんを知るにはいい......
東海道中膝栗毛―お江戸を沸かせたベストセラー (ビジュアル版日本の古典に親しむ (8))
最近江戸時代に興味があり、特に庶民はどんな暮らしをしていたのか知りたくて本書を注文するところです。...
光村ライブラリー・中学校編 1巻 赤い実 ほか
「一切れのパン」 これほど衝撃を受けた物語はなかった。教科書で読める物語の中でも傑作の一つだと思う。思いは人を生かすことができるのだ。人は思うことで生きることができるのだ。そんなことが大人になってか......
僕の昭和史 (新潮文庫)
不思議な感じを与える昭和史だった。世の中はどんどん移り変わって行くのに立ち位置をほとんど変える事無く、同じ視点で俯瞰していく。それは、簡単そうで大変に困難な事だと思う。こんな事を可能ならしめたものは......
観自在
著者は戦争体験がある。昭和19年3月より半年間、北満の孫呉で初年兵の教育を受けた。その後、満州各地の病院を転々、内地に返され、終戦一カ月に現役免除になった。その間の体験は「遁走」その他の小説に書か......
晴れた空 曇った顔―私の文学散歩
非常に手堅く作っている印象が強く、にしては価格が非常に高い。この内容でこの厚みでこの価格とは読者を敬遠しているとしか思えない。内容がそこそこ良いのに非常にもったいないことだ。...
私の〓東綺譚 (新潮文庫)
荷風の「ぼく東綺譚」は名作の誉れが高い。そういう文章は固いと思う御仁には映画を紹介する。新藤兼人監督「ぼく東綺譚」(1992)である。当時の色街の「雰囲気」を見事に再現し、お雪役の墨田ユキがまた素晴......
石に言葉を教える―壊れる日本人への処方箋
恐竜の化石なら博物館で重宝がられるにもかかわらず、 「活字の化石」はちっとも重宝されないのは何故だろう? この本の初めの方がまさに「石に言葉を教える」というエッセンスが込められていて、印象的である......
遠野物語―付・遠野物語拾遺 (角川ソフィア文庫)
遠野物語と遠野物語拾遺を合わせて299話の短編集、一話平均約400字。 遠野物語は、民間信仰、栄枯盛衰、山中での出来事、妖怪、動物、行事、昔話など素朴な話が集められている。みな懐かしい感じがし、......
文章教室
いわゆる「名作」を抜粋し、著者が解説をするという形の連載がまとめられたもの。 例えば川端康成の「雪国」を引き合いに出したときのタイトルは、『自然のエロス』。 どの文章がそうであるのか、しっかり解説し......
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